エアコン工事は稼げないと言われる4つの理由
2026年07月06日
「エアコン工事は年収1,000万円も目指せる」という情報を見て業界へ興味を持つ人は少なくありません。
一方で、「思ったより稼げない」「体力ばかり消耗する」という声もあります。
実際には、働き方や契約内容によって収入が大きく変わる業界です。
ここでは、エアコン工事が「稼げない」と言われる主な理由を見ていきましょう。
■前回の記事
【AI要約】この記事のポイント
- 働き方と資格による収入の変動:電気工事士のエアコン工事は、雇用形態や経験に加え、資格を活かした追加工事への対応力や営業力によって年収が大きく左右されます。
- 対応可能な追加工事の幅:現地で頻発する第二種電気工事士の資格が必須の追加工事である専用回路の増設や電圧切替を含め、幅広い対応が収入を高めるポイントです。
- 年間を通じた仕事量の確保と協業:一定の制限がある家電量販店案件に対し、当社では繁忙期に協力いただいたパートナー様へ閑散期も優先して案件を依頼するなど、年間を通じて安定して稼げる環境を構築しています。
※本記事は、弊社各エリアの支店長および第二種電気工事士の資格を有するスタッフ2名の監修のもと、時点での募集条件および業務内容に基づき作成しています。
閑散期の売上が大きく落ち込む
エアコン工事は季節によって仕事量が大きく変動します。
一般的には、
5~8月(冷房需要)
が繁忙期といわれています
一方で
9月~4月辺りは一般的に閑散期となります
もちろん地域や契約先によって受注件数が減少する傾向があります。
なお、「閑散期=仕事がなくなる」というわけではありません。
例えば、
✅家電量販店
✅ハウスメーカー
✅管理会社
✅不動産会社
など複数の取引先を持つ事業者では
✅入退去に伴う交換工事
✅リフォーム工事
✅修理・メンテナンス
当社でも近年、一般家庭向けエアコン設置工事の他に、ハウスメーカー様、不動産会社様など法人様との取引を強化し増加している為、いわゆる閑散期の案件が増加しております。
また、電気工事士であれば、
✅照明交換
✅防犯カメラの設置
など、時期を問わずに発生する案件にも対応可能です
当社でも、照明交換、防犯カメラの設置、ドアホン(インターホン)、住宅用換気設備、IHなどのエアコンに付随した案件もございます
当社の閑散期の売上・仕事量データ(1部抜粋)
T社(車両3台)
4月:7,350,000円
3月:6,700,000円
2月:3,400,000円
1月:3,000,000円
業務内容
・ルーム用エアコン
・ハウジングエアコン
・業務用エアコン
対応エリア
東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県(1都3県)
E社(車両3台)
4月:1,560,000円
3月:1,050,000円
2月:910,000円
1月:1,910,000円
業務内容
・ルーム用エアコン
対応エリア
東京都東部・千葉県
Y社(車両10台)
4月:8,100,000円
3月:6,730,000円
2月:4,300,000円
1月:4,240,000円
業務内容
・ルーム用エアコン
対応エリア
神奈川県全域
当社では繁忙期にご協力いただいた業者様には優先的に閑散期の仕事を依頼させていただいております
下請け構造によって単価が変わる
エアコン工事は、同じ家庭用エアコン1台でも、契約先によって単価が大きく異なります。
例えば、
✅家電量販店
✅ネット販売会社
✅工務店
✅リフォーム会社
✅元請会社
では契約条件が違います。
また、同じ量販店案件でも、地域や元請会社によって施工単価や追加工事の取り扱いが異なります。
そのため、
「家庭用エアコン工事は単価が安い」
と一括りにはできません。
一方で、
複数の下請け会社を経由する案件では、中間マージンの影響で施工単価が低くなるケースもあります。
契約内容を確認せずに受注すると、 件数は多くても利益が残りにくくなることがあります。
倉庫までエアコンを取りに行くガソリン代の罠
当社は、原則、設置場所の現場に品をお届けした状態で作業員様に仕事を割り振っております。その為、倉庫にエアコンを取りに行く必要はなく、直行直帰が可能です。
単価は高かくとも、倉庫まで取りに行くガソリン代と時間を加味したら「単価が高くない」と言ったケースはよくあります。
部材価格の上昇で利益率が下がっている
近年は、
✅銅
✅アルミ
✅樹脂
などの原材料価格の上昇により、エアコン工事で使用する部材も値上がりしています。
代表的な部材には、
✅冷媒配管(被覆銅管)
✅VVFケーブル
✅化粧カバー ドレンホース
✅パテ
✅配管テープ
などがあります。
その為、施工会社や一人親方の負担は年々大きくなっています。
一方で、契約内容によっては施工単価の見直しが十分に行われていないケースもあり、「以前より利益が残りにくくなった」と感じる事業者も少なくありません。
施工単価が据え置きのまま、部材費だけが上昇すると、
当然ながら利益率は低下します。
そのため近年は、単価だけではなく、
✅部材を安価に購入できる制度があるか
✅閑散期も仕事が安定しているか
✅移動コストを抑えられるか
といった「実際に利益が残る環境」を重視して、元請会社を見直す動きも見られます。
当社でも近年、「部材価格の上昇で利益が残りにくくなった」「契約内容を見直したい」といった理由で相談や、他者からの応募をいただくケースも増えています。
パートナー企業様向け、優待販売サービス
当社ではご契約いただいているパートナー様向けに、特別価格での部材販売をしております。
実際に当社の「優待販売制度」を利用していなかった作業員様がサービスの利用をした事で、経費削減につながったケースが複数ございました。
このような優待販売がある所と契約することも、粗利益を考慮した経費削減の観点では重要となってきます。
■機器、部材の優待販売
優良作業員様報奨制度などの追加報酬
当社では、お客様アンケートの結果から優良作業員を表彰し、報酬にて還元をする制度を導入しております。
まだまだ始まったばかりの取り組みの為、今後も規模を拡大していく、順に計画を実行している最中です。
こういった制度のある元受けを選ぶことで報酬額を上げる事も可能です。
■優良作業員様表彰制度
■2年連続受賞者O者様の紹介
個人事業主なら確定申告と経費の徹底見直しも有効
例えば、e-taxを使用した青色申告の場合、65万円の控除が受けられるなど、個人事業主特有の節税術があります。
経費を適切に計上する事で、手元に残せる額を増やす事も可能です。
■参考関連記事
■一人親方の損益計算
年収1,000万円は本当に可能なのか?
SNSやYouTubeでは、
「年収1,000万円」
という話を見かけます。
これは決して不可能ではありません。
しかし、
誰でも達成できる金額ではありません。
一般的には、 次のような条件が重なることで実現しやすくなります。
✅繁忙期の施工件数が多い
✅受けられる追加工事の幅が広い(電気工事まで一括施工できるなど)
✅閑散期にも仕事がある
✅リピーターや案件紹介が多い
実際に当社の案件でも「同じ作業員様へのリピート依頼は多いです」
当社の場合、お客様満足度アンケートを通じて、リピート依頼希望の多さも適切に把握できております。
また、リピート希望の時にもお客様が「前回と同じ作業員様」を希望された場合、可能な限り案件の依頼を優先してお願いしております。
結局、資格なのか?
工事の幅を増やすという意味では、資格があると強みになりますが、
同時に、個人事業主として稼ぐには
営業力・技術力・契約条件
も重要になります。
特にお客様からのリピート希望(指名)は、技術力に加えて、営業力が大きいです。
当社アンケートでも多く上げられるのは
「質問は嫌な顔をせずに全て答えてくれたので、納得して追加工事費を支払えた。」や
「以前に設置した時のエアコンの不調を、ピタッと言いあてて、改善策を提示した上で施工してくださいました。」
などなど、人柄も含めての営業力を評価されるお客様は多いです。
■ルームエアコン工事だけで1,000万円は稼げるのか?
■エアコン工事の資格
個人事業主として独立した場合の収支シミュレーション
ここでは、
独立したエアコン工事業者のモデルケースを紹介します。
※実際の収支、契約単価は地域、工事内容によって異なります。
モデルケース① 1人で施工する場合
■条件
✅家庭用エアコン標準工事の案件
✅平均単価15,000円 ※1
✅1日3台施工
✅月22日稼働
※1 単価はサンプルとして算出した平均となります
※1 追加工事の内容により変動します
月間売上
15,000円 × 66台
約100万円
主な経費
| 部材費 | 約14万円 |
| 車両費 | 約5万円 |
| 通信費・保険 | 約2万円 |
| 工具消耗品 | 約1.5万円 |
| その他 | 約2.5万円 |
月間利益(税引前)約75万円
※経費として計上し、確定申告をします
ここから、所得税住、民税国民、健康保険、国民年金などが差し引かれます。
モデルケース② 助手1名と2人体制
条件
✅家庭用エアコン標準工事の案件
✅平均単価15,000円 ※1
✅1日6台施工
✅月23日稼働
※1 単価はサンプルとして算出した平均となります
※1 追加工事の内容により変動します
月間売上
15,000円 × 138台
約207万円
主な経費
| 部材費 | 約28万円 |
| 車両費 | 約8万円 |
| 通信費・保険 | 約4万円 |
| 助手人件費 | 約35万円 |
| その他経費 | 約8万円 |
月間利益(税引前) 約124万円
2名体制の場合、人件費は増えるものの、施工件数を増やせるたり、 機器が大きく重量のあるDAIKIN社のうるさらの案件や、2名体制による高所作業が行えるなど、資格とは別に単価が上がりやすくなります。
シミュレーションを見る際の注意点
この収支は、 あくまでも一例です。
工事単価、部材費、追加工事率、移動距離、ガソリン価格、地域差により変動します。また、独立後の収入は公的統計が存在しないため、一般的な業界水準をもとにしています。
また、夏場だけ高収入でも、閑散期の売上が少なければ、年間所得は想像より低くなる場合があります。
そのため、 年間を通した受注計画を立てることが重要です。
■発生しやすい追加工事ランキング
■エアコン工事で独立した場合の年収
■エアコン工事の独立開業に必要な工具一覧と費用相場
稼いでいる人に共通する特徴
長年この業界で第一線で活躍し、安定して稼ぎ続けている人たちには、いくつかの明確な共通点があります。
✅対応できる追加工事の幅が広い
現場での急な要望やイレギュラーにも柔軟に応えられる技術力と引き出しを持っています。
✅閑散期でも案件を切らさない強いパイプがある
年間を通じて安定した案件を依頼してくれる、信頼関係の厚い元請会社を確保しています。
✅次の案件につなげる高い営業力がある
単に作業をこなすだけでなく、誠実なコミュニケーションで次の機会を引き寄せます。
✅丁寧な施工による高いリピート・指名紹介率
確かな仕上がりが信頼を生み、「次もあの人に頼みたい」という指名や紹介が絶えません。
稼いでいる人は、目先の「施工件数」や「単価」だけに捉われません。移動にかかるガソリン代などの経費までしっかりと計算に入れた「利益率」を管理し、同時に「顧客満足度」を高めてリピート率を最大化させるビジネス視点を持っています。
このように「手残りの利益」と「顧客との信頼関係」の双方を賢くコントロールしていることこそが、長期にわたって安定した高収入を維持できる最大の理由です。
次章では、当社の2025年優良作業員表彰者のうち2名の実例をもとに「エアコン工事で「選ばれる職人」に共通する4つの特徴」をご紹介。元請業者だから語る事のできるリアルなお話(技術以外の評価部分など)も盛り込んで深堀してご紹介します
第3回の解説内容
✅元請会社が本当に見ているポイント
✅当社担当エリアスタッフからリアルな声
✅前年(2025年)の実績
✅2026年最新のお客様アンケートの内容
■第三回記事
【年間20万台】仕事が途切れない安定環境を求めるなら、タースエンジニアリングの協力会社へ
✅ 当社では現在、家庭用・業務用問わずエアコン工事に対応できる協力会社様を募集しています。
🔧 エアコン取り付け・交換工事
🔧 業務委託・請負対応
🔧 独立したばかりの方、一人親方も歓迎
全国エリアで募集中ですが、東京・神奈川・千葉・埼玉を中心とした関東全域、および大阪・名古屋・福岡などの主要都市でも積極募集中です。エリアに関するご質問はお気軽にどうぞ。
✅ 技術や経験を正当に評価し、長期的に安定した案件をご提供できる体制を整えています。
❗ 「仕事量を増やしたい」
❗ 「安定した元請けを探している」
❗ 「エアコン工事を本業として伸ばしたい」
そうお考えの方は、お気軽に下記よりエントリーください
■関連記事
監修責任者
タースエンジニアリング株式会社 本部長:坂田晃理
保有資格:第二種電気工事士、二級管工事施工管理技術士
本記事は、弊社の第二種電気工事士有資格者である2名のスタッフおよび監修責任者の部長の坂田による実務経験に基づいて執筆・監修されています。記載の資格情報は現在の法令・制度に準拠し、信頼性と最新性に配慮しています。
本部長:坂田晃理のインタビュー記事