電気工事士はエアコン工事でどれくらい稼げる?年収・独立・家電量販店の実態まで徹底解説
2026年07月03日
電気工事士の資格を取得すると、住宅設備・工場・ビルメンテナンスなどさまざまな仕事に携われます。
その中でも、「独立しやすく、努力次第で高収入を目指せる職種」として注目されているのがエアコン工事(空調設備工事)です。
インターネット上には、
✅「年収1,000万円も可能」
✅「夏だけで数百万円稼げる」
✅「家電量販店の下請けなら仕事に困らない」
という情報がある一方で、
✅「思ったより稼げない」
✅「閑散期は仕事がない」
✅ 「体力的にきつく長く続けられない」
という正反対の意見も見られます。実際のところ、どちらが正しいのでしょうか。
結論から言えば、どちらも事実です。
エアコン工事は、働き方や契約形態、取得している資格、営業力によって年収に大きな差が生まれる仕事です。
エアコンの設置は、付随する作業で電気工事士の資格が必要な
✅「専用回路の増設」
✅「コンセント交換」
✅「電圧切替」
✅「分電盤工事」
があり、実質電気工事士の資格が必須と言えます。
【AI要約】この記事のポイント
- 働き方と資格による収入の変動:電気工事士のエアコン工事は、雇用形態や経験に加え、資格を活かした追加工事への対応力や営業力によって年収が大きく左右されます。
- 追加工事の対応が利益率向上の鍵:現地で頻発する専用回路の増設や電圧切替には第二種電気工事士の資格が必須であり、これら高単価な追加案件への対応が収入を高めるポイントです。
- 年間を通じた仕事量の確保と協業:一定の制限がある家電量販店案件に対し、当社では繁忙期に協力いただいたパートナー様へ閑散期も優先して案件を依頼するなど、年間を通じて安定して稼げる環境を構築しています。
※本記事は、弊社各エリアの支店長および第二種電気工事士の資格を有するスタッフ2名の監修のもと、時点での募集条件および業務内容に基づき作成しています。
電気工事士がエアコン工事で働く場合の年収目安
まず知っておきたいのは、「電気工事士=年収が決まる職業」ではないという点です。
資格はあくまでスタートラインであり、実際の年収は
✅対応できる工事
✅雇用形態
✅経験年数
✅営業力
✅元請けとの契約
| 働き方 | 年収目安 | 特徴 |
| 見習い | 約300~400万円 | 工具の使い方や施工技術を習得 |
| 正社員 | 約450~650万円 | 資格手当・賞与がある会社も多い |
| 業務委託 | 約500~800万円 | 出来高制が中心 |
| 独立(個人事業主) | 売上・契約条件により大きく変動 | 営業力で収入差が非常に大きい ※2 |
※独立後の収入は公的統計が存在しないため、一般的な業界水準をもとにしています。
※2 「1人で施工する場合」と「助手1名と2人体制」のモデルケースのシミュレーションでも107万円の差があります。詳細は、第二回の記事にて解説をしております
■エアコン工事で独立した場合の年収
■ルームエアコン工事だけで1,000万円は稼げるのか?
厚生労働省データから見る電気工事士の平均年収
厚生労働省の職業情報提供サイト「job tag」では、「電気工事従事者」の平均年収は約500万円(調査年度により変動)とされています。
これは、
✅新築配線
✅工場設備
✅ビル設備
✅エアコン工事
などを含む職種全体の平均です。 つまり、エアコン工事だけの平均年収ではありません。
また、e-Stat「賃金構造基本統計調査」を見ると、経験年数や年齢が上がるにつれて賃金も上昇する傾向があります。
一方で、独立後は給与制ではなく事業所得となるため、この統計だけでは実際の収入を判断できません。
第二種電気工事士があると何が変わるのか
最も気になるのは、第二種電気工事士があればエアコン工事で稼げるのか
という点かと思いますが、結論としては、
資格があるだけでは年収は大きく変わりません。
しかし、対応できる工事が増えるため、結果として受注できる仕事の幅が広がります。
例えば、家庭用エアコン工事では次のような違いがあります。
| 工事内容 | 第二種電気工事士 |
| エアコン本体の据付 | 内容による |
| 冷媒配管接続 | 不要 |
| 真空引き | 不要 |
| 専用コンセント新設 | 必要 |
| コンセント交換 | 必要 |
| 電圧切替 | 必要 |
| 分電盤工事 | 必要 |
「エアコンを取り付ける」 だけなら資格が不要な作業もありますが
「コンセント交換」などは、エアコン設置場所の現地について、初めてわかる事があり
その場合、追加工事として、その場での作業が求められるケースもあります
エアコン工事の場合、こういった追加工事は日常茶飯事の為、「第二種電気工事士」の資格は必須とも言えます
■様々なエアコン工事の資格について
電気工事士だからこそ高単価案件を受注しやすい理由
エアコン工事では、「標準取付工事」だけでは作業内容も限られいる為、利益は特段、高くありません。
利益が大きくなるのは、追加工事が伴う、標準取付工事以外の作業を含んだ工事の場合です。
※追加工事の価格は販売元が厳密に定めており、恣意的に決定する事はできません。
電気工事士の資格を要する作業で言えば、
✅専用回路増設
✅分電盤交換
✅コンセント増設
✅電圧切替
✅屋外配線
などは、電気工事士でなければ施工できません。
エアコンの入替工事などの場合、以前使用していたエアコンと新しく購入したエアコンのが100Vと200Vで異なる場合は、上記のような追加工事が必要となります。
また昨今、インターネットで工事費込みのエアコンを購入する方も増加し、必要な追加工事を把握していないまま購入するケースも増えている為、一見「標準取付工事」の案件に見えても、追加工事が必要なケースは多々あります。
■発生しやすい追加工事ランキング
家電量販店の案件との違いは?
家電量販店の工事案件は、一定の仕事量を確保しやすい一方で、施工内容や対応範囲があらかじめ決められていることがあります。
例えば、契約先によっては隠ぺい配管などの特殊工事を一律で受注対象外としているケースもあり、現場で柔軟に対応したくても契約条件によって対応できない場合があります。
また、当社のように繁忙期にご協力いただいた作業員様には優先して閑散期の案件を依頼するといった裁量のある付き合い方も少ないようです。
当社では、施工品質を確保できる案件であれば、できる限り柔軟に対応できる体制を整えています。また、協力会社様との関係も「繁忙期だけの付き合い」ではなく、年間を通じたパートナーシップを大切にしています。
繁忙期にご協力いただいた協力会社様には、その後の閑散期に発生する案件も優先的にご相談するなど、年間を通して仕事量を確保しやすい環境づくりに取り組んでいます。
実際に2024年の閑散期においても一定数の施工実績があり、繁忙期だけで終わらない受注体制の構築を進めています。
■当社、閑散期の仕事データ
よくある質問
本体を設置するだけなら可能ですが、コンセント増設や電圧切替が必要な工事の場合、第二種電気工事士の資格が必要です。また、このような追加工事は、設置先の現場を見て初めて必要だと発覚するケースも多い為、実質的に必須といえます。
半分は本当です。エアコン工事には明確な繁忙期(5〜7月)と閑散期(秋・冬)があり、家電量販店などの案件だけに頼っていると、冬場に収入が激減するケースは珍しくありません。そのため、年間を通して安定して稼ぐには、閑散期でも多様な案件を持つ元請け会社とパートナー契約を結ぶことが重要です。なお、当社では一般家庭用の設置工事以外に、繁忙期以外でもエアコン設置の依頼がある法人(不動産関連など)向けの案件も多数ございます。
独立して個人事業主(親方)となり、繁忙期に1日複数件の現場をこなせば、売上ベースで1,000万円を超えることは十分可能です。ただし、そこから「部材代」「ガソリン代」「車両維持費」「各種保険代」などの経費が差し引かれるため、売上すべてが手元に残るわけではありません。適切な経費計上などの節税術により、手元に残るお金を最大化することは可能です。また、高収入を維持するには、手際よく施工をするだけでなく、対応できる追加工事の幅を広げる事や、元請けとの良好な関係性も不可欠です。独立後の具体的な収支シミュレーションについては、続く「第2回」で詳しく解説しています。
エアコン工事は稼げないと言われる4つの理由
一方で、「エアコン工事は稼げる」という情報だけを見て業界に入ると、想像とのギャップを感じる人も少なくありません。
実際に「稼げない」と言われる背景には、いくつかの共通した理由があります。
次章では、現場経験者の間でもよく挙げられる4つの理由を、業界の実情を踏まえて、第二回で詳しく解説します。
第2回の解説内容
✅閑散期の実態
✅資材価格高騰の影響
✅無資格業者との価格競争
✅個人事業主のリアルな収支シミュレーション
✅年収1,000万円は現実的なのか
■第3回記事
【年間20万台】仕事が途切れない安定環境を求めるなら、タースエンジニアリングの協力会社へ
✅ 当社では現在、家庭用・業務用問わずエアコン工事に対応できる協力会社様を募集しています。
🔧 エアコン取り付け・交換工事
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全国エリアで募集中ですが、東京・神奈川・千葉・埼玉を中心とした関東全域、および大阪・名古屋・福岡などの主要都市でも積極募集中です。エリアに関するご質問はお気軽にどうぞ。
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■一人親方必見、手残りを最大化する元請け選び
監修責任者
タースエンジニアリング株式会社 本部長:坂田晃理
保有資格:第二種電気工事士、二級管工事施工管理技術士
本記事は、弊社の第二種電気工事士有資格者である2名のスタッフおよび監修責任者の部長の坂田による実務経験に基づいて執筆・監修されています。記載の資格情報は現在の法令・制度に準拠し、信頼性と最新性に配慮しています。
本部長:坂田晃理のインタビュー記事